俺が離れると逃げるように壁から離れる。


そんな警戒しなくてもいいのに〜。



部室に戻ると、ほぼジャージに着替え終わってる日向が首を傾げた。


「遅かったね。橙磨」

「結香のことイジメてたから!」

「体育館でそうゆうことしちゃダメなんだ〜!龍太さんに言うよ!」

「俺は、そうゆうことしたくても結香がなぁ〜……」

「あー……俺も前の彼女がそうだったな。エッチするのに1年だし」


やっぱそんなにかかるのか……。


正直、1年も俺が気長に待てる自信ない。


だって、あんなに可愛い彼女いて触れないなんて損じゃん!!



「待てない。ヤバイ」

「逆にさぁ〜無理矢理ヤって泣かせる方が、よっぽど可哀想だぜ?男なら待つべきだっつーの」

「日向って案外、一途で真面目だよな」

「橙磨ほど女癖悪くないんで♪」

「今は俺だって一途だよ!」


もう他の女になんて微塵も興味ないよ。


多分、これからも結香を超える女の子っていないと思うし。