そして部活終わり。


10月と言えど、さすがにバスケやったあとは汗だくで暑過ぎるー……。


部室で日向と着替えてると、制汗剤が見当たらない!?


「ヤベ、体育館に制汗剤置いてきたかも!」

「マジ!?今取って来いよ〜結香ちゃんいるから♪」

「別に結香目当てじゃねぇから!」


とは言ったものの、疲れてる時に結香を見たら癒されるから良いけど♪



ステージの上に置いてあった制汗剤。


みーつけた。


「ちょっと橙磨!」

「ん?どした結香〜?」

「なんか着てよ!裸でウロウロしない!」


裸って言っても、着替えかけで上半身だけなんだけど………


この焦りよう可愛いな。


「なになに〜♪あ……俺の体に欲情した?わりと良い体してるしょ!」

「へっ、変態!近付かないでよっ」

「ほんとに嫌ならもっと暴れればいいじゃんかー」

「ダ、ダメ……橙磨ほんとにダメ…」


俺が結香の逃げ場をなくして、壁に追いやると顔を真っ赤にしてプリントで顔を隠す。


うーん……結香ってガード固いな。


緩いよりは好きだけどさ。


あんまりイジメんのも、可哀想だからやめてあげよう。