流れでそのまま橙磨の家へ。


2階に上がって、ちょっと大人っぽくなった橙磨の部屋に入った。



ベッドに座った橙磨が自分の膝を叩いて、あたしを誘う。


「膝座る?」

「座らない!橙磨、絶対に変なことするから!」

「結香が期待してるようなことはしねぇよ!ほら、早く〜!結香の特等席なのに」

「いつ特等席って決めたのよっ!……きゃっ!?」


手を引っ張られて強引に、あたしは橙磨の膝の上へ。


そして後ろから抱きしめられる。


この体勢ドキドキしてヤバイんだけど……!!


「橙磨…離して!ドキドキする!心臓ヤバイ!」

「いいじゃん♪もっと俺にドキドキしてよ」

「た、耐えらんない……」

「俺も〜。ね、俺の方向いて?」

「んっ……」



振り向き様にすぐ唇が触れた。


なかなか離してくれない、いつもより長いキス。


息が苦しい…!


橙磨の胸を叩いてやっと唇が離れると、あたしの呼吸は乱れてて………


「足りない…」


なんて笑う橙磨は完全な男の子だ。