文化祭終了時刻の4時。


どこのクラスも出し物をしまうわけで、お菓子を売ってたあたし達のクラスも片付け。


机の移動をしてると、橙磨が横から机を持ってくれた。


あ、優しいじゃん!


「ありがとう!橙磨!」

「その代わり!今日の帰り、俺んち来て!」

「はぁ?いきなり何!?なんで、橙磨んちなの〜?」

「今日、親いないから♪なんでもし放題なので!」

「なっ、何する気よ〜!!」


あたしの質問なんて完全に無視で、鼻歌交じりで机を運んでく。



ぶっちゃけ最近の橙磨は、男の子って感じを丸出しだ。


男の子って、そんなにキスとかそれ以上のこととか、したいものなの!?


よく分かんないや………。


「結香!帰るよ!じゃ、またな〜日向」

「おう!あ、結香ちゃーん♪」

「何?日向くん」

「橙磨にたくさんイジメられるぜ、今日!いや、今晩か?」


日向くんまで変なこと言わないで!


あたしは日向くんと橙磨二人のお腹をグーパンチして教室を出た。