文化祭当日、千秋に橙磨と回ること話したら張り切っちゃって……


去年同様、女子トイレにて千秋が髪の毛を可愛くしてくれた。


今年は巻き髪でふわふわしたサイドテール。


ピンクのリボンまで付けてくれた!


「バッチリ!!めちゃくちゃ可愛い!化粧もやってあげる♪」

「化粧してるよ〜?」

「結香の化粧は薄過ぎるのよ!チークもうちょい入れて……はい、目閉じる!」

「う、は、はーい…」


アイシャドウとピンクの可愛いらしいチークを塗ってくれた千秋。


ちょっと女子高生っぽくなったかも〜!


「ありがとう!あたし変わった〜」

「めっちゃ可愛い♪彼氏さんとこ行ってらっしゃーい!」

「行って来まーす!」



嬉しくなって足取りも軽くなる。


橙磨は教室にいるって行ってたよね〜。


廊下を歩いてると向かいから、赤髪の男の子が歩いて来た。


「……鈴城」

「姫川じゃん!おひさ〜!」

「久しぶり!鈴城!」

「髪、可愛いな。姫川に似合ってる」


鈴城の笑顔に不覚にもドキッとする。