先にロッカールームを出ると、笑顔の結香が小走りで俺のところへ来た。


「おめでと!強豪なのにすごいじゃん!」

「だって負けたら結香と祭り行けねぇじゃん!頑張らなきゃ」

「なんか……嬉しい。ありがとう!」

「はいはい。早く学校戻るぞ〜」

「まだみんな来てないよ〜?」


俺を見上げて照れた笑いを浮かべる結香に照れ隠し。


いつの間に、こんなに可愛くなったんだか………。



試合会場から学校に戻って、試合の反省と明後日の試合に向けての練習。


こうゆう日の練習って俺は大嫌い……。


全員疲れててかなりミス連発するから、監督に倍に怒られるし…!!



「あ〜……俺、疲れたってより眠たいんだけど…。よく橙磨は平気そうだな」

「俺だって眠たいよ。でも、この後は結香とお祭りデートだから!」

「疲れてんなら無理すんなよ〜」


日向は俺の背中をポンポン叩いた。


結香とデートするなんて考えたら疲れも吹っ飛ぶ。