朝、カーテンから射し込む太陽で目が覚めた。
隣には少し寝癖のついた橙磨が、うつ伏せでスマホをいじってる。
その時、昨日のキスが鮮明に蘇り恥ずかしくなった。
たくさんキス………しちゃったよ。
恥ずかしさで布団に潜り込むと、バサッと逆に布団を取られてしまう。
「おっはよー結香♪」
「お、おはよ……」
「昨日は、俺を置いてきぼりにして先寝ちゃうんだもん。ズルイ」
「だって……眠たくて…」
「キス気持ち良くて眠たくなっちゃったとか?」
「なわけないでしょー!!」
は、恥ずかしいなもう!!
なんで橙磨はこんなに余裕な態度なわけ!?
やっぱり、橙磨は女の子慣れしてるせいかな…?
「橙磨……女の子慣れてる?」
「女の子には慣れてるよ。でも結香には慣れてないから喜ぶこと模索中!」
「それなら良いや……別に」
「拗ねんなよ〜。俺、今結香以外の女の子全く眼中にねぇもん」
「うんっ…」
あたしの髪にそっとキスを落とした。
これにもまたドキドキする。
あたしばっかりドキドキしてるのも悔しいから……
これからは積極的にならなきゃね!