マジで本気でほんとにあり得ない。
橙磨が着替えを取りに行ってる間に、あたしはお風呂に入る。
橙磨が泊まる…?
しかも、あたしの部屋に……。
もう考えるのやめだっ!!
ザバッ!!と音を立てて、あたしはお風呂から上がってタオル一枚で髪を乾かす。
「あ、結香。次風呂良い〜?」
「げっ……と、橙磨!?変態!まだ着替えてないしっ!」
「安心しろって〜!幼なじみの体見たって欲情しないからっ」
「さ、されたら困るけどさっ!」
どうせ、あたしの体に色気なんてないですよーっだ!!
Tシャツ短パンに着替えて、あたしは部屋にこもった。
……さっき、ほんとに恥ずかしかったかも。
なんで、あたしばっかりドキドキさせられて橙磨は余裕なの?
カチャッと静かに部屋のドアが開いて、水を片手に橙磨が入って来た。
「キレイになってんじゃーん。さすが結香!あ、水飲む?」
「……いらない」
「さっき俺が勝手に入ってったからヘコんでる?」
「ち、違うよ!そんなんじゃないから…」
「そう?」
もう……ドキドキしてヤダ。