あたしはすぐに部屋の片付けに取り掛かる。
もしも、橙磨が部屋に来るようなことあったら困るもん!
それにしても散らかし過ぎた……。
橙磨に告白されて嬉し過ぎて舞い上がったせいで少女漫画を出し放題。
めんどくさい……。
ーーガチャ!!
ノック無しに部屋の扉が開いて、そこに立ってたのは橙磨で……。
今一番来て欲しくなかった人!!
「おばさんがご飯だよ〜って。片付け中?」
「見ての通り……。き、汚いから早く出てって!あたしも行くから!」
「俺のために片付けてくれてた感じ?嬉しいー♪」
「う、うるさいな、もう!」
橙磨の背中を押して部屋から押し出して階段を降りる。
タイミング悪過ぎ!
「結香って意外と女の子だよな。そうゆうとこ可愛くて好きだよ?」
「お世辞言わなくていいからっ!」
「お世辞じゃねぇよ」
やめて、橙磨。
ドキドキし過ぎてあたしの心臓がもたなくなるからっ!