結果先輩達にこれでもかってほど、ボロ負けにさせられてテンションガタ落ち。


そんな本気になることねぇじゃんか〜!


ぶーっと唇を尖らせて歩いてると、頭にパサッっとタオルを投げられた。


結香だ!


「先輩達容赦ないねっ!橙磨がボロ負けじゃない!」

「うっせーよっ!大会で活躍するからいいし〜」

「そうですか!じゃ、先に玄関で待ってるから早く来てよね?」

「りょーかい!」


結香の頭を撫でると頬を赤く染めた。


ん〜………無性に可愛い。


ずっと撫でてたい気分だけど、結香が困るから手をそっと離した。



一緒に帰れるって幸せ〜♪



「結香〜!帰ろうぜー!」

「ちょ、早くない!?ちゃんと汗拭いた?風邪引いちゃうよ?」

「拭いたって!制汗剤つけたし。どう?俺の匂い?汗臭い?」

「石鹸っぽい匂いする。……近いから離れてよっ!」

「いてっ!」


ベシッと頭を叩かれた。


この距離感がうざったいなー。


だって俺………



結香のこと好きっぽい。