「15分になったので休憩入ります」


静乃さんの掛け声で休憩に入る。


俺が別れてからの平穏な部活中。


愛理が来なくなっただけで、個人的にかなり平和になった気がするんだよな。



「はぁーっ……疲れた!なんで俺はバスケやってんだろ!?」

「日向体力なさ過ぎ!トレーニングサボってた?」

「俺、サボったことねぇから!な、結香ちゃん!?」

「へっ!?ま、まぁ……日向くんはあんまりサボらないよね」


笑う結香を見てたら、元気になれる。


部活で疲労してる時の癒しだよ、ほんと。


先輩達にバカみたいに人気あるのは気に食わないけど!!


ほら……また来た。


「結香ちゃん今日も可愛いね!」

「寒くない?俺のジャージ貸そっか?」

「あっ……えっと、大丈夫です。ありがとうございます!」


その笑顔に先輩達が寄って来るんだっつーの。


少しは自覚持てよな!



結香に群がる先輩達に、後輩で幼なじみの俺が出来る仕返し。


「結香〜。お前すぐ風邪引きやすいんだから厚着しとけよ」

「大丈夫だよ!寒くないし!」

「俺のジャージ着とけ」


よっしゃ!


勝った気分!


まぁ、ミニゲームとかでこの後先輩に本気で負かされるんだけど。