そんな俺も心に決めたことがある。


もう優柔不断に揺らめいてるのはやめにしよう。



愛理と別れる。



付き合ってて、もちろんキス以上のこともしたけどそこに特別な感情はなかった。


これじゃあ、俺と愛理はただの遊び。


だからキッパリ区切りをつける。



俺から愛理に送った数少ないメールは別れ話。


『放課後、第二体育館裏で待ってる』


こんなメールを送れたのは、結香が涙を見せてからしばらくしてから。


大切なアイツの涙は見たくねぇ……。



それに今日は部活が休みだから、ちょーど良かった。


「とうとう橙磨が別れる決意ね。あのちゃらんぽらんヤローが」

「日向それ嫌味か!俺は、ただ気まぐれなだけですー」

「あっそ。じゃ、愛理ちゃんと俺が付き合おっかな〜♪」

「いいよ。束縛強いから気を付けろよな!」

「うわーぉっ!ほんとに別れるつもりだな、これ!」


当たり前〜。


そんな生半可な気持ちじゃねぇの。