ピンポーン…。
あっけない音が響く。
[はい…。]
「えっと、金糸雀 織です。雛深先輩はいますか…?」
お母様が出たので、緊張した。するとお母様は、
[織って…写真の…?]
「あ、はい、そーっすね」
するとお母様は急に声を荒らげて、こう言った。
[メール…!!!]
「メール、ですか?」
メールを開くと、昨日のこと。
新着が、1件。
[読んでください。]
お母様に言われた通り、よんでみた。
【件名:
用件:久しぶり。ごめんね、学校いけなくて( p_q)
1つのこらず話しちゃいますねっ!!!
まず、ひな、三年前ぐらいから重い病気なの。
お医者さんに、ちょうど今日死ぬって。
それで、あの日のあとから発作で学校いけなかったの( p_q)ごめんね(*_ _)
でも、かっこわるいから、黙ってました。
残りの人生、enjoyしたかったからさ!!!
あと、もいっこ。
実は、4ヶ月前から、織くんの写真とってます。
4ヶ月前、織くんさ、裏庭で猫さん助けてたじゃん。
その時たまたまシャッター切っちゃって。
その時、『綺麗』って思って。
許可とろうと、話かけるタイミング測ってました。笑
ひなが死ぬことは、抹陽は知ってて。
だからあんなことしたんだと思うの。
抹陽に電話してあげて。許すからって。
あとね、ひなね、はずかしいけどね、
織くん撮り始めたぐらいかなかな、。
すきになっちゃったの。
織くん、だいすきだよ!】
「うそ、だろ…?」
思わずケータイを落としてしまった。
お母様は、[はい。本当なんです。]と声を振り絞って言った。
有り得ない。
あんなに、元気だったのに。
雛深先輩が、死ぬなんて。
「そうだ、抹陽…!」
慌てて抹陽に電話をした。
いつもとは違い、今日は出た。
「おい、抹陽…!」
「その様子だと…。死んだんだな。」
「なんで、なんで教えてくれなかったんだよ!!!」
そんな大事なこと…。と思った。
「あいつが、雛深が、教えるなって。
迷惑かけたくないって。」
「なんで…。」
涙が溢れた。
「なんでだよ。そんな時ぐらい、俺を頼ってくれよ。なぁ。
雛深先輩、なんで…。」
すると、聞いたこともない優しい声で、抹陽は言った。
「雛深は、悔しいがほんとに織のことが大好きで、いつも織の話ばっかしてた。
そんなに好きな人に、もう少しで死ぬなんて
いえるわけねぇだろ。」
「でも、俺は最低だ。雛深先輩だって、そう思ってる。」
「思ってねぇよ!!!」
ダン!と、机を叩く音が電話越しに聞こえてきた。
「そんな嫌いな人に最後の力を振り絞ってまでこんなメール送らねぇだろ!
わかんねぇよかよ、雛深がどんだけお前を好きかってことがよ!!!」
「雛深先輩…。」
雛深先輩は、そこまで俺のことを思ってくれていたのか。
そう考えると、今までの態度は…。
雛深先輩、雛深先輩、雛深先輩。
俺の中で、溢れる気持ちがでてくる。
「雛深はお前に伝えた。俺も雛深に伝えた。
織、お前は?伝えてないだろ?」
「OK。ありがとな、抹陽。」
「惚れんなよ?」
「あほ、ホモじゃないわ」
しばし笑ったあと、俺はゆっくり歩き出した。
あっけない音が響く。
[はい…。]
「えっと、金糸雀 織です。雛深先輩はいますか…?」
お母様が出たので、緊張した。するとお母様は、
[織って…写真の…?]
「あ、はい、そーっすね」
するとお母様は急に声を荒らげて、こう言った。
[メール…!!!]
「メール、ですか?」
メールを開くと、昨日のこと。
新着が、1件。
[読んでください。]
お母様に言われた通り、よんでみた。
【件名:
用件:久しぶり。ごめんね、学校いけなくて( p_q)
1つのこらず話しちゃいますねっ!!!
まず、ひな、三年前ぐらいから重い病気なの。
お医者さんに、ちょうど今日死ぬって。
それで、あの日のあとから発作で学校いけなかったの( p_q)ごめんね(*_ _)
でも、かっこわるいから、黙ってました。
残りの人生、enjoyしたかったからさ!!!
あと、もいっこ。
実は、4ヶ月前から、織くんの写真とってます。
4ヶ月前、織くんさ、裏庭で猫さん助けてたじゃん。
その時たまたまシャッター切っちゃって。
その時、『綺麗』って思って。
許可とろうと、話かけるタイミング測ってました。笑
ひなが死ぬことは、抹陽は知ってて。
だからあんなことしたんだと思うの。
抹陽に電話してあげて。許すからって。
あとね、ひなね、はずかしいけどね、
織くん撮り始めたぐらいかなかな、。
すきになっちゃったの。
織くん、だいすきだよ!】
「うそ、だろ…?」
思わずケータイを落としてしまった。
お母様は、[はい。本当なんです。]と声を振り絞って言った。
有り得ない。
あんなに、元気だったのに。
雛深先輩が、死ぬなんて。
「そうだ、抹陽…!」
慌てて抹陽に電話をした。
いつもとは違い、今日は出た。
「おい、抹陽…!」
「その様子だと…。死んだんだな。」
「なんで、なんで教えてくれなかったんだよ!!!」
そんな大事なこと…。と思った。
「あいつが、雛深が、教えるなって。
迷惑かけたくないって。」
「なんで…。」
涙が溢れた。
「なんでだよ。そんな時ぐらい、俺を頼ってくれよ。なぁ。
雛深先輩、なんで…。」
すると、聞いたこともない優しい声で、抹陽は言った。
「雛深は、悔しいがほんとに織のことが大好きで、いつも織の話ばっかしてた。
そんなに好きな人に、もう少しで死ぬなんて
いえるわけねぇだろ。」
「でも、俺は最低だ。雛深先輩だって、そう思ってる。」
「思ってねぇよ!!!」
ダン!と、机を叩く音が電話越しに聞こえてきた。
「そんな嫌いな人に最後の力を振り絞ってまでこんなメール送らねぇだろ!
わかんねぇよかよ、雛深がどんだけお前を好きかってことがよ!!!」
「雛深先輩…。」
雛深先輩は、そこまで俺のことを思ってくれていたのか。
そう考えると、今までの態度は…。
雛深先輩、雛深先輩、雛深先輩。
俺の中で、溢れる気持ちがでてくる。
「雛深はお前に伝えた。俺も雛深に伝えた。
織、お前は?伝えてないだろ?」
「OK。ありがとな、抹陽。」
「惚れんなよ?」
「あほ、ホモじゃないわ」
しばし笑ったあと、俺はゆっくり歩き出した。