驚かせないでよ、大事なときなのに。

あと一分で君を忘れられるはずだったのに。



グラウンドでは、歓声をあげる女子たちの声。
もう始まってしまったんだ。



その中に私も入ろうと、前から思っていたのに。

君を忘れて、あちら側へいこうと思っていたのに。




なかなか離してくれないね
捕まえてもくれないくせに