さっきまでとまるで正反対の、暗い気持ちが心いっぱいに広がった。 流れてくる疾走感のあるメロディも、耳からこぼれ落ちてしまう。 この長い長い一本道が、永遠に続いていて、それをただひたすら歩いていけたらいいのに。 ため息をついて、またアスファルトに視線を落とすと、後ろからじわじわと、違う形の影が近づいてくる。 「なんだ、おまえも補習か」 右を向くと、見慣れた顔があった。