「我々はザグラス王国からやってきた使者だ。解呪師がいるときいてここまできた」
「解呪師だと?」
フードをかぶった中からわずかに見える唇が、不快気に聞き返す。
茶髪の男は頷く。
「ああ。解呪師に依頼があるのだ。お前が解呪師か?」
「…」
一度獣と顔を見合わせると、フードの頭が森を示した。
「帰れ」
「は?」
「解呪師は依頼を受けない」
「何?」
茶髪の男が聞き返すが、相手は気にする様子も見せず男たちの間をすり抜けるようにして小屋を目指す。
「おい待てっ」
「リー」
茶髪の男が怒鳴るように声を上げるのを、金髪の男が低い声で止めた。
それから金髪の男が前に出て、フードをかぶった人間と向き合う。
「俺はザグラス王国の第三王子ルギウス。王国にかけられた呪いを解いてほしい」
フードをかぶった体が歩を止める。
「殿下っ」
「いい。黙っていろ、リー」
茶髪の男は金髪の男・ルギウスに言われて口を閉じる。
ルギウスは連れの四人を目だけで見返し、フードをかぶった人間と向き合う。
「解呪師だと?」
フードをかぶった中からわずかに見える唇が、不快気に聞き返す。
茶髪の男は頷く。
「ああ。解呪師に依頼があるのだ。お前が解呪師か?」
「…」
一度獣と顔を見合わせると、フードの頭が森を示した。
「帰れ」
「は?」
「解呪師は依頼を受けない」
「何?」
茶髪の男が聞き返すが、相手は気にする様子も見せず男たちの間をすり抜けるようにして小屋を目指す。
「おい待てっ」
「リー」
茶髪の男が怒鳴るように声を上げるのを、金髪の男が低い声で止めた。
それから金髪の男が前に出て、フードをかぶった人間と向き合う。
「俺はザグラス王国の第三王子ルギウス。王国にかけられた呪いを解いてほしい」
フードをかぶった体が歩を止める。
「殿下っ」
「いい。黙っていろ、リー」
茶髪の男は金髪の男・ルギウスに言われて口を閉じる。
ルギウスは連れの四人を目だけで見返し、フードをかぶった人間と向き合う。