もう、これまでなのかな・・・?
弱気になる私。
「瑠璃!瑠璃!!!しっかりしろ!おい!!!」
叫びながら、私を抱き上げる颯人。
もうっ、そんなに叫ばなくたって聞こえてるよ。
「今日は乗り越えるんだろ!?しっかりしろよ!!!」
乗り越えて見せるよ・・?
「今お前がいなくなったら俺と凛華はどうなるんだよ!!」
いなくなんてならないよ?
颯人と凛華は安心していいんだよ?
私の意識は遠のいていく。
「は・・・や、と・・・・」
そして私は意識を手放した。
夢を見た気がする。
真っ暗な場所で、私ひとりしかいなくて。
叫んでも誰もいなくて。
泣いてた。
私は泣いていた。