「ったく。瑠璃には敵わねえな」


「ふふっ。前からでしょ?」


「そうだったな・・・」


そして二人で運ばれてきたものを飲んでから家へ帰った。




「特別なこと、なにもしてやれなかったな」


凛華を抱きながらつぶやく颯人。


「してもらったよ。たっくさん、ね」


微笑む私。


私は今日という日をきっと忘れない。


これからもずっと、忘れはしないだろう。


「颯人」


「ん?」


「大好きだよ!」


「な、なんだよ急に」


「えへへっ。なんでもないよー」


と、私の体が揺らぐ。


「瑠璃!!」


あ・・・れ・・・・?


景色が横になってる。


「今救急車呼ぶからな!!少し待ってろよ!!!」


叫ぶ颯人。