「颯人は元気でいいよね」
今の気持ちを素直に伝えたつもり。
だけど、嫌味に聞こえたかな?
「やめろよ」
案の定、少し怒った風な口調。
「あ・・・・ごめんね。嫌味っぽくなっちゃって。そんなつもりはないの」
すぐさま謝ったけど、なんだか違う様子。
なに・・・・・・・・?
「人を羨むのをやめろつってんの」
羨むのをやめろ・・・・・・?
「どうしても、羨ましく見えちゃうんだもん」
仕方ないじゃん。
「自分が出来ないと思うから、出来ている人間が羨ましく見えるんだ」
そこで一区切りつける颯人。
「自分は出来ると自信を持てば、人を羨ましがることもなくなる」
自分に自信・・・・・?
持てるわけないじゃない。
「瑠璃にはいいところがたくさんある。一緒にいた時間は短いけど、俺にもちゃんとわかる」
今までの私ならそう思ってた。
けど、今は違う。