「お行きなさい。そして、必ず見つけるのです。あなたの“愛の在処(ありか)”を―」 ゆっくりと開くその扉からは初めて感じる暖かい光が放たれていた。 そしてあたしを導いているように、誰かが優しく名前を呼んでいた。 ドキドキと鳴る胸を押さえながら、光が続く道に一歩踏み出す。