「たまには自分でやれっつの。」


「痛っ!何すんの!?バカになる!!」


「亜季のバカは前からだろ?」


「愛海、いくらこいつが数学出来ないからってすぐ見せちゃ駄目だろ?」



亜季の頭を叩いたのは藤代大翔(ふじしろひろと)

大翔は小学校3年生の時に転校してきた男の子。

大翔は、で男女問わず人気がある。

パパが有名なスタイリストで、

その練習でよく髪型が変わる。

もちろん顔立ちがいいから、

大翔はどの髪型でも似合う。

しかも大翔もまた勉強も運動もできる。

パパがスタイリストってこともあるかもしれないけど、

手先が器用で髪も切れるしヘアアレンジとかも出来るから、

男の子たちによく髪のセットの仕方とか教えていたりする。




「愛海は大翔と違って優しいから、うちに見せてくれるんだよ!ねぇ?」


「大翔より優しいのは当たってる(笑)」


「お前な・・・」


「あー、疲れた・・・」


「あ、朔夜!まぁた告白?」


「断ったけどな。」