定番?である女子トイレ。
私はギャル達に囲まれた。
「別れてよ。綾くんと。」
言うと思っていたけど。
随分とストレート。
私も直球で
「いや」
と答えた。

パァンッ…
「…っ!」
いきなりの平手打ち。
痛い…
頬がジンジンする。
「痛いでしょ。早く別れないと
この痛み親友におわせるよ。」

なんて卑怯なやつ…。
あれは本気なのだろうか。

「…冗談、だよね…?」

私は別れずに一週間ぐらい過ごした。
親友の詩織に被害はなかったから
冗談だったんだ、と安堵していた。