「さ、のもーぜ。」
悠人君が言った瞬間。

「おい悠人。どういうことだよ。
なんでこんな尻軽女と
友達になってんの?
しかも今日2人じゃなかったのかよ。」

尻軽女…そうだよね。
わたしは尻軽女ってことになってたね。
稜から出るその言葉がキツイ。
胸に刺さるよ…

「ごめんなさい。帰ります。」

私が言うと、
稜はあからさまに早く帰れみたいな
顔をしてきた。
「おい、稜ちょっとまてよ。いろよ。ここに。まい」
私の名前を聞いた瞬間
顔がゆがんだ、稜。

そんなに、私のことが嫌い??
こんなこといってはいけないかも
しれない。けれど。
浮気一回ぐらい、だよ?
しかも、本当にはしてない。
なんで。なんで。私、そんな傷つかなきゃいけないのだろう。
…なんて。わかってる。私が悪いのだから。

はは。
もう、何もかもいやになってきた。