わたしが戸惑った表情で星矢さんを見ると、星矢さんは苦笑していた。
星矢さんでも希子さんさ手に負えないのか。
そりゃそうだよね。
「それはそうと、セーヤくん今日はごめんね。わざわざわたしにつき合わせちゃって」
希子さんが持ってきたお土産の高級洋菓子の詰め合わせを食べていると、希子さんは星矢さんに話しかけた。
「そんな事言わんでください!希子さんの護衛できるんは光栄です!それもミツキさんから指名されてなんで余計に光栄です!」
「セーヤくんはミツキちゃん一番だもんね」
ドキっとした。
ーーそして、チクってした。
またでた、その名前。
たぶんだけど、星矢さんにとって特別な人。
一体誰なんだろう。