「美園ちゃん、何突っ立ってるん?はよ座り」
「っあ、はいっ」
星子さんにいわれて、ソファーに腰掛ける。
「もしかして、この子が星子ちゃんが言ってた女の子?」
「そう。可愛いやろ?」
「ほんとだ。はじめまして、赤羽 希子と申します」
「新巻 美園です…。あの、赤羽って…」
「この子、これでも赤羽組の組長の女だから」
ーーえ?
「組長の、女…?」
「こーんな、人を殴るような事できひん女がなぁ」
「オカン!希子さんに失礼やで!
希子さんには人を殴らんでもいいように、俺らがいるんです!」
「あんたより頼りになる女が、希子のそばにいるわ」
「あの人は例外なんや!」
ーーーえ、え??