一階のリビングに行くと、今日は星子さんもお休みのようで、グレーのロングワンピースを着ていた。
「あら、美園ちゃん寝不足やないの?まさかセーヤが襲ってきてないやろなぁ?」
「あはは…」
「女の子の目元にクマつけるとか、ウチがセーヤをしばいたろか」
あんまり気にする程度ではなかったんだけど、星子さんはあたしの目元にクマがあるのが気になるらしい。
「あの…今から、誰が来るんですか?」
「セーヤからは聞いてないん? ウチの知り合いが来るんや」
星子さんの知り合い…。
なんか、もっとゴージャスな人が来るんじゃないかって、想像してしまった。
いけない、いけない。
星矢さんはお客さんを迎えに玄関まで向かったけれど、星子さんはリビングのソファーでくつろいだまま。