あたしがそう言うと、星矢さんはニッコリ笑った。




「言うわけないやん」



ほら。

そう言うことは、あたしには話さないくせに。



星矢さんは重要なことはあたしに話さないってわかってる。





「そんな気になるなら、ホンマに東と縁切れるか?」

「え…」

「今まで関わった人間、もう一生会えんでええんなら、言うけど」

「それは…どういう…」

「美園ちゃんにはまだ無理やろな。まだ東んこと忘れられへんし、美園ちゃんの男んことも、そうやろ」

「っ……」




図星だ。



あれだけ逃げたいと思っていたのに、あたしはまだ完全に、東から離れられていない。




「まあ、まだ3日やし、それで忘れられるような奴はよっぽどの奴なんやけどな」