「星矢さんは、まだなんですか?」

「セーヤはまだ仕事。ああ見えて忙しい奴だから」

「そうですか…」

「ちゃんと美園ちゃん迎えにはくるから」

「はい」




星矢さん抜きでの夕食。


といっても、食べているのは主にユウキチくんとあたしだけで、トラジさんとテツマさんは少しつまむ程度。



今食べないと冷めちゃうのに…。




「気にしなくていいよ。俺らはまた温めて食べるし」



あたしの考えてることがわかったのか、トラジさんがすぐ答えてくれた。





「腹いっぱいっ!」



ユウキチくんは食べ終わると、ソファーにゴロンと寝転ぶ。




「ユウキチ、迎え頼んでるから、荷物取ってこい」

「はーい」



テツマさんに言われて、素直に従うユウキチくん。



もう帰っちゃうのか…。