「そして数ヶ月前、あることをきっかけに、シンヤは動き出した」

「……それが、東都第一のトップの交代か」

「はい…。悪名高いって信じられなかったけど、シンヤが東都第一を狙う計画立ててるの見て、こういう事だったのかって思って、そしたら怖くなって…」

「なんかされたん?」

「…姫から、下されました。あたしよりも、もっと利用できる人間をそばに置いたんです」

「ひっどい奴やな」

「そしてあたしは、用済みとなったあたしは、エサにされそうになりました」

「…………」

「いくら怖くても、シンヤがいなかったら今のあたしはいません。でも、やっぱり捨てられるっていうのが怖くて、怖くて…」

「…逃げてきたんやな?」

「はい…」