きっと泣きそうな目をしていた。
でもあたしは、ポツポツと話す。
ーーあたしの過去の話。
幼少期に両親を亡くした。
それが事の始まり。
引きとってくれた親戚とはあまりウマが合わず、怒られないようにひっそりとしていた。
中学生になると、親戚からの小言が増え、家に居づらくなることか多くなった。
だから夜に出かけた。
家には帰らなければならない。
でも、帰りたくない。
そんな矛盾な心をしたあたしはその時出会った。
悪名高いと言われている東の暴走族、トラブルメーカーの総長、"シンヤ"と。
シンヤは夜の街をウロついていたあたしを、気にかけて見ていたらしい。
そして、あたしはトラブルメーカーに入ることになった。