「そっからは早かったで。そもそも東んことをエージェント(おれら)が首突っ込み過ぎるんも反感買うし。それやったら東のトップと取引してなあ…」

「取引…」

「"俺らがアイツらの隙を作るかわりに、攻めるんはあんたらで、"ってな。

西と東が協力するなんて初めてや。
まあ、トラブルメーカーを潰すん利害の一致だけのためにやけどな」




話の流れがわからないわけではない。


東と西が互いに干渉せずにいたのはあたしの少ない知識でも知っていた。

それが何でなのは、いつからなのかは知らないけれど、あたしには関係のない事だと思っていた。



でも、あたしがたどり着いたのは、西の街。



東の人間が西へ来てしまった。




それが、トラブルメーカー解体への始まり。