「星矢さん、出かけるんですか?」



寝る前はスウェット姿だったのに、今はジーンズにパーカーとラフではあるけれど、髪の毛もセットされており、どこかに出かけるかのよう。



「あと少ししたらな」

「溜まり場ですか?」

「溜まり場は明日。今日は赤羽本家に用があるねん」

「仕事…」

「仕事は今日は休みや。今から行くんはエージェントの総長としての報告」

「……なんか、すいません」

「なにを謝るん?遅かれ早かれ、トラブルメーカーは東都第一に潰されたやろからなあ」

「でも…」

「まあ、トラブルメーカーん事に関しては明日また一から説明するわ。相良も言うとったやろ、他に聞きたい事あるんなら俺の方がって」

「やっぱり聞いてたんですね…」



相良さんの話、聞かないフリをしてただけだったんだ。