自分の着替えを待ち、急いでシャワールームへ駆け込む。


東都第一の生徒会室で使わせてもらったけど、体を念入りに洗った。



いろんな事がありすぎて忘れかけてたけど、あたし、昨日…。



シンヤに責め立てられた事を思い出すと、情けなくなってきた。



愛のない行為って、こういう事なんだと。




シャワールームを出ると、星矢さんはベッドに寝ていた。



どうしよう…。



ドライヤーを使いたいから、下の階で使わせてもらおう。



「どこ行くん」

「あのドライヤーを…」

「そないなのいいから、早よこっち」



目を瞑っているけど、寝ているわけでは無さそうな星矢さんは自分のベッドをポンポンと叩く。



星矢さんに逆らうなんてことのできないあたしは、自分のベッドではなく、星矢さんの大きなベッドに潜る。