「星矢様、お帰りなさいませ」



星矢さんの家に着くなり、執事さんのお出迎えがあった。


いつもは声かけているのに、今日は執事さんにも声をかけずスタスタと中へ入っていく。




「美園様も、お帰りなさいませ」

「あ、はい…。

あの、星矢さんって、機嫌悪い…ですよね…?」


思わず執事さんに聞いてしまった。



「そうでした? ただ眠たいだけだと思いますよ」


執事さんは返答はあっけなかった。



機嫌が悪いのか、


眠たいのか…。





3階の星矢さんの部屋に行くと、星矢さんはシャワールームにいた。



数分後、星矢さんはシャワールームから出てくると、あたしもまたシャワーを浴びるように促す。



絶対不機嫌だよねっ…。