「戸田さんって言うんですね…。昨日はありがとうございました…」

「トワでいいわよ。苗字で呼ばれるの好きじゃないし」

「あ、はい…」



トワさんに促され、ソファーに座る。

星矢さんは一つあるベッドに寝転んでいた。




「まあ、聞きたいことはたくさんあると思うけど、まず何が聞きたい?」

「えっ…」

「聞きたいこと、ない?」

「あの……シンヤは、どうなったんですか…」

「あの男は、まあ、色々悪事働いてたからトラブルメーカーごと、あの後来た警察にお世話になってるかな」

「悪事…」

「知らなかった?」

「……全く知らないは、嘘になります」

「そう。君も、被害者なんだね」



憐むように、その目はあたしに向けられる。



あたしも、被害者なのか…。