頭からシャワーを浴び、目を瞑ると、いろんなことが頭を駆け抜けていく。
とても、とても、濃い一日。
どれから考えたらいいのかがキリないくらいに、あたしにとって、衝撃の時間。
考えるのが億劫になって、洋服を見にまといシャワールームから出る。
「お姫様出てきたよ」
「あっ…」
てっきり星矢さんと、女性の方だけだと思ったら、薄ピンクの髪の人と、シンヤ達の所を出る時に星矢さんが話しかけてた人がいた。
「怖がらなくていいんだけど、あ、俺、相良楽太郎って言うんだけど、この気の強い女が戸田十和で、この無愛想なのが安積太郎で…」
「だれが気の強いよ」
「無愛想じゃねぇよ」
薄ピンクの髪の人ーー相良さんはお二人から殴られていた。