星矢さんは笑った顔で、でも目だけは笑ってなくて。


…とにかく、恐い。





「東の全面戦争なんてキョーミもない。なのに西にまで手を出そうとするんは、見逃せへんなぁ。


ーー西に手ぇ出すんなら、一生、日本で暮らせんようにしてやる」





この人は西のトップ。

ただのトップではない。




"その道"に住む世界の人。






「ーー相良ぁあ!!テメェっ!!」




顔から血を流し、ドアを蹴り飛ばすシンヤ。


明らかに傷まみれ。

いや傷なんて優しいものじゃなく、どこも怪我をしている。



「チッ、しぶといな」

「おらぁあ!」



シンヤが大きく腕を振るい、薄ピンク色の髪の男に襲いかかる。


だけど次の瞬間、シンヤは床にひれ伏してしまう。