「あっ…」



彼女はこの部屋にいるあたしや他の幹部に目をくれず、そのままシンヤに抱きついて、キスをする。




「んんっ…」



シンヤも抵抗することなく、彼女を受け入れてる。





「あーあ。元姫さんいるのになぁ」

「裏切り者だからいいだろ」



"裏切り者"





「ハハハッ!美園、お前もいい言われようたな」

「シンヤ〜他の女の名前呼ばないで〜」




彼女はあたしに見せつけるかのように、シンヤに抱きつく。





「来週には東都第一に殴り込みにいく。そんでもって、俺らトラブルメーカーがトップに立つ」


「さすが、あたしのシンヤ」

「当たり前だろ。その時隣りにいるのはお前だ」

「きゃ〜」



あたしは、何を見ているんだろう。