あたしは言われた通りに、ソファーに座る。




「君、マジな話、人に逆らうとか、全くしないでしょ」

「え?」

「どうせ訳もわからずセーヤにここに連れて来られたって感じかな。セーヤも何も言ってないんだろ?」

「言ったで!エージェントの総長って。助けてやるって!」

「それだけでわかるのは、よっぽど頭のキレる奴しかいないって…」




なんだろう。

この2人の雰囲気は。


この2人が、何をもってあたしをここに連れてきたのかわからない。




「ここはエージェントの溜まり場で、俺は副総長やってるトラジ。んで、こいつは聞いてるとおりに総長のセーヤ」

「はぁ…」

「エージェント、知ってる?」

「聞いたこと…あります。西で大きなチームだと」