その日の放課後。
小さな容姿と背中の真ん中まで伸びたダークブラウンのストレートな髪の毛で何と無く分かった。
だから、声をかけて見た。
そして空川さんの話題が出たから今日言っていたことを話すと神田さんは顔を真っ赤にしていた。
そんな時にちょうど空川さんが来たから必死に訴えていたが可愛いと言われて顔がゆでだこほどに真っ赤に染まっていた。
そして可愛くないもん!!と叫んで走って行ってしまった。
でも、俺はそんな神田さんが可愛くて笑ってしまった。
そうすると空川さんに話しかけられた。
『ねぇ、北川くん。もしかしてさ日和のこと好き?』
『えっ?好き?』
『だって、あんま笑わない北川くんが笑ってたしさ。』
『んー、なんか他の男の子と神田さんが話してたらイライラしたりモヤモヤしたりするんだ。』
それはクラス表の時からだ。
『ふぅん、それが好きって言うことよ。』
『これが…?好き?』
『まぁ、せいぜい頑張りな。日和、無自覚鈍感だから。』
『ああ。』
『じゃあね。』
そう言って去って行った。
この気持ちが…、好き?
初めて知った。
俺はその日あまり眠れなかった。