流side


ねみぃ。

俺は欠伸をしながら30分ほど歩いて中学校へ到着した。

ブレザータイプの制服のネクタイは緑と黒のチェック柄。

女子も一緒だ。

学年が上がるごとに色が変わるらしい。

俺はクラス表を見るために人だかりのあるほうへ向かった。

すると背の小さな女の子が必死に背伸びをしてクラス表を見ようとしていた。

そう他にいろんな子がいたのにどうしてかその子が気になった。

俺がぼーっと見ていると人の波が彼女な襲いかかった。

俺はバランスを崩した彼女の腕を掴んで引っ張った。

でも、その腕の細さにびっくり。

そして彼女が振り返った。

すると今度は可愛さにびっくり。

一重だけど、ぱっちり大きな目に小さな鼻、そしてぷっくりとした唇とふにふにほんのりピンクの頬が小さな顔にきちんと整っているすっごい可愛い女の子だった。

彼女はしばらく俺の顔をじーっと見ていたが声をかけるとハッと我を取り戻したようだった。

彼女はお礼を言いながらまたクラス表に目を向けた。

俺は彼女に名前を聞いた。

すると神田 日和と答えた。

その瞬間頭にはひよこが浮かんだがすぐに消した。

俺が組を教えてやるとお礼を言って来た。

そして俺の名前を教えるとほんのりピンクだった彼女の頬が真っ赤に染まった。

それがすごく可愛く見えた。

それで分かれた。

また、話せるといいな。