私の名前は神田 日和(かみた ひよ)。
真新しいブレザーに袖を通す。
ブレザーにはリボンが着いていてリボンは緑と黒のチェックタイプ。
1年が緑と黒のチェックで、2年が青と黒のチェックで、3年が赤と黒のチェックらしい。
ちなみに私の背丈は142センチと小さめで顔は可愛いとは言えないが童顔だ。
髪の毛はダークブラウンで背中の中心くらいまである。
その髪をささっととかして鏡の前にたった。
やっぱ見た目は大事だよね。
私達の小学校はあんまり人数が居なかったからあんまり友達が居ない。
だから、中学校では頑張って友達を作りたいと思う。
『日和ー、時間大丈夫なのぉ?』
『えっ?』
私は時計で時間を確認した。
すると、只今の時刻7時30分。
『大丈夫なのぉ?』
『あっ、いってきまぁす!』
私のところから中学校までは30分近くかかるため、20分くらいには出ようと思ってたのに!
私は走って家を出た。
しばらくすると見覚えのある後ろ姿を三つみつけた。
『おーい、祐奈(ゆうな)!美香(みか)!佳奈(かな)!おっはよぉ!』
入江 祐奈(いりえ ゆうな)は成績優秀、しかもかなりの美人。
空川 美香(そらかわ みか)はこちらも成績優秀で運動もできてすごく男の子と仲がよくて可愛い女の子。
天田 佳奈(あまた かな)はこちらも成績優秀でメガネをかけていてとっても可愛い女の子。
『『『あっ、日和!おはよ!』』』
『相変わらず、ちっちゃいね。』
『うるさいなぁ。』
『でも、それくらいのほうが可愛いって。』
『可愛くないもん!』
私はそうやってすこし頬を膨らませた。
『え?可愛いよね?日和は。』
『『うん!』』
『みんなのほうが可愛いもん!』
『日和も可愛いって。』
『あり得ないもん!』
『ほらっ、着いたよ学校。』
『え?もお?』
『あっ、クラス表だぁっ!』
美香はそう言うとあっという間に人混みに紛れてしまった。
『相変わらずは美香もじゃん。』
『だねぇ。』
『じゃあ、うちらも見に行こ!』
『『うん!』』
と、元気よくいったものの…
背が低過ぎて全然見えない。
そんな時人の波に押されて私はバランスを崩し倒れそうになった瞬間、大丈夫?と声がした。