朔也はゆっくりとその指輪を私の薬指にはめてくれた







「これ、どうしたの?」






「バイトして買ったんだ」









「だから最近、帰りが遅かったんだ」






大学に合格してから朔也はよく帰りが遅かった







10時には帰ってくるしあまり気にしていなかったけど指輪を買うために頑張ってくれてたなんて嬉しすぎる