敵の方を見ると右足に矢が刺さり皆倒れていたが、山本さんはそちらに行くと首を捻りながら戻って来た。



「確かに動けないようだが死んでる訳でもないようだ。息をしている。
分からん事が多すぎるが、とにかく荷物を少しずつでも急いで運ぼう。」



荷物は仕分けをして降ろしていた為に山本さんのトラックでのある特攻にも被害は出てなかった。



僕達はごみ袋にとりあえずカップラーメン類やお菓子類、ジュース類を詰めてゆっくり歩いて戻る事にした。


橋を渡りゆっくり歩いていると樋口さんが歩いて来た。


「手伝いが要るでしょ?コンビニの方はこと美ちゃんと三川君が見てるから今は大丈夫だから。」



「おい、今宮君は一体何者だよ。」


山本さんが、聞くと樋口さんは肩をすくめて首を傾げながら話した。



「起きたと思ったら崖の下から弓を取ってきてそれを持って走り出したから何か起こったんだと思って付いて行ったら貴方達を助けに行ったのよ。」