「私はリョウのことが好き。」

ミチルさんがあまりにも綺麗な顔で言うから…


「アキちゃん、そんな顔しないで。別に、そういうのじゃないから」

そんな悲しそうな顔しないでってミチルさんは笑う。


「確かに私は、リョウのことが男として好きだった。

んー…中学生くらいまでかな、それまでは、好きだった。」

ミチルさんは優しい声色で、話してくれた。


「でも、気づいたの。これは恋愛感情じゃないって。」

「恋愛感情じゃない…?」

「そう。なんだろう…家族、みたいな感じかな。」