「そうだな…」

「私が助けに言っても、部外者は黙ってろって言われるのがオチよ。」


ウィンカーのカチカチという音がして、車の速度がゆっくりと落とされる。


「行動を起こすのは、あんたの役目なのよ!」

キュッと路肩に車を停車させると、ミチルさんはリョウさんをまっすぐに見て言った。


「ほら、いってらっしゃい!」

「おう!ちゃんと伝えてくる。」


まっすぐ目を見て、心にしっかり伝わるようにな

そう言ったリョウさんは車から飛び降りると、オレンジ色の灯りのともる料亭へとかけていった。