「…サトルが、アキちゃんのこと守ってくれてたのか」
西村くんが、私のことを守る…?
「私はサトルの単なるエゴだと思うけどね。」
でも…と言ったリョウさんは、私に「よかったな」と言った。
「え……?」
「前に俺、アキちゃんに言ったじゃん。女の子は守られるべきだって。」
たしか、私がビーチバレーから逃走してきたときだ。
リョウさんは泣いている私の話を聞いて、優しい言葉をかけてくれた…
「アキちゃんを守ってくれる男は、サトルだったんだな。」
西村くんが私を守ってくれてたの…?
「でもな」と、リョウさんは厳しい声を出した。