「ったく、リョウ!」
うなだれるリョウさんをミチルさんはキリッとにらむ。
「アンタまじでそうしてると車から引きずり下ろすわよ。
てゆうかこのままUターンしてアキちゃんを送り届けたっていいんだからね。
だいたい、そのほうが普通じゃない?
こんなことに全く関係ないアキちゃん付き合わせて…」
「ミチル」
「アキちゃんを無理やり乗せたのはあんたなんだからね!」
「ミチル!」
「だからってこの夜道ひとりで帰らせるわけにもいかないけどさ」
「ミチルって!」
「サトルでも呼べばよかったのよって、さっきからなに!」