「そんな、クズだなんて…」

「あら?アキちゃん知らないだけで、ほんっとクズよ。サトルとリョウは。」

言われっぱなしのリョウさんは苦笑いしている。

どうやらミチルさんには頭が上がらないみたいだ。


「サトルもリョウもほんっとどうしようもなくてね、

やっぱりハルくんは違うわよね。ハルくんは本当に素晴らしい男よねー。」


ハル…くん…

突如ぽっと出た名前に、少し胸が痛くなる。


「あ、ハルはうちによく遊びに来てたから、

ミチルもサトルも小さいころからハルのことも知ってるんだ。」