「悪いな、手間取らせて」
そう思うならまず、私に雑用を押し付けないでください。
それは心のなかで言う、小さな反抗。
どうにしろ、私みたいな子が口に出して言えるわけない。
「大丈夫です。暇ですから、気にしないでください。」
私には放課後の予定なんかあるわけないし、
こうして急いで帰りの支度をしてるけど…急ぐ必要もないんだ。
ただ担任と2人で話すのって、実はあんまり得意じゃなくて…
私のことをパシリとでも思っているだろう担任が嫌なだけ。
ないだろうけど、これからまた何か仕事を頼まれたらたまったものじゃない。